漁法の紹介   BACK  HOME
                                 
船曳網漁業 PHOTOへ                  参照「金田禎之著 日本漁具・漁法図説」

船曳網漁業とは、船曳網を仕様して行う漁業をいう。船曳網とは、船を拠点として船上に
水底以外の中層または表層を使用する引寄網、または引廻網を引き揚げて漁獲する網具
をいう。
 網具は、一袋両翼からなる網と2本の曳網とからなる。

  @パッチ網漁業(愛知県)                      
  A岡曳網漁業(三重県)
  B瀬戸内海機船船曳網漁業(愛知県)
  Cイワシ機船船曳網漁業(熊本県)
  Dイワシ船曳網漁業(山口県)
  E2艘イワシ船曳網漁業(長崎県)
  Fシラス機船船曳網漁業(茨城県)
  G改良シラス曳網漁業(茨城県)
  H2そうシラス機船船曳網漁業(愛知県)
  Iイカナゴ機船船曳網漁業(愛知県)
  Jサヨリ機船船曳網漁業(大分県)
  Kシラウオ船曳網漁業(千葉県)
  L雑魚船曳網漁業(愛知県)
  等など

 適用機種
       GV250  HB300  HB350

改良シラス曳網漁業(茨城県)
 
漁法  操業方法の概要をあげると次の順序で行われる。
      @魚探の反応により曳網に連結した浮かしたるを海面に投下し、曳網、袖網、袋網、
       袖網、曳網の順にかけ廻しながら投入し、最初に投入した浮かした樽を拾いあげる。
      A曳網を弦にかけてスローで曳き、荒手と荒手の間が船体とほぼ同じくらいになったら
       船を停止し揚網にかかる。
      B揚網は曳網、荒手の順に船尾方向からボールローラーにはさみ、引き揚げる。
      C袋網はまず網口を船尾にあげ、左右からドンジリへ魚を集めるようにして引き揚げる。
       シラス曳網は、一般には船を停止して揚網にかかるが、磯根の上で操業するときは
       投網から揚網まで漁具を曳きながら操業する。
       揚網機で曳網、荒手を引き揚げると船を停止し、直ちに網口をふぇん微にあげて袋網
       を引き揚げる。
   注意
      @荒手の網丈網口の高さが絞られる状態になるので、風船網とのバランスを考慮して
       海中でのたるみをなくすよう、船のスピード(微速)及び揚網速度(ローラーの回転)を
       適切にしなければならない。
      A網口の底部が曳網中でもたるみがちになり、磯にひっかかることがあるので注意する。
 漁 期   3月上旬〜翌年1月中旬(盛漁期4〜6月)
 漁獲物  シラス、シラウオ、コウナゴ
 漁 場   通常は海底が平坦な浅海域(20m)であるが、改良漁法により起伏のある磯根も魚場
        とする。
                           TOPへ