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 導通チェッカーの製作



導通チェッカー 外観

導通チェッカー 外観



導通チェッカー 端子部

導通チェッカー 端子部



導通チェッカー 内部

導通チェッカー 内部
 はじめに
 電子工作に必須のアイテム、導通チェッカーを製作しましょう。ハンダ付けが完了し通電する前に、配線が正しく接続されているかどうかをチェックするための必須アイテムです。一見ハンダ付けがなされているように見えても、接続されていない場合もあります。電子機器組み立て技能士(銀バッチダゾ!?)を持っているオジサンでも、たまにそういうことがある。ハンダ付けは、被接続部(ICの端子やリード線、プリント基板のパターン)にハンダとの合金層を作ることですから、被接続部に溶けたハンダを乗せただけではダメで、被接続部を熱くする必要があります。ICなどの半導体は熱に弱いからといって小さすぎるハンダゴテを使う人がいますが、これでは被接続部が熱くならずハンダも流れずゴチャゴチャやっているうちに、結局熱を加えすぎてパターンをダメにしたり半導体にダメージを与えたりします。上手なハンダ付けは、周りに熱が吸収されても、被接続部が局所的に熱くなるよう充分な熱量を持ったハンドゴテで、手早くハンダを流すことです。ハンダは流れます、上手にやれば、ホントに。

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 仕様
導通チェッカー回路図

 上のリンクから回路図を見てください。回路図に余白がありすぎるので、今回はパターン図らしきものを書いて見ました、参考まで。
導通チェッカーで大事なことは、測定端子間の電圧です。Web上のたくさんの製作例のうちで、1.5Vとか稀に9Vをもろに印加するようなチェッカーがありますがこれは論外です。ICはサブストレート上に、ダイオードを逆バイアスして絶縁し回路を構成しています。入力ピンも電源(Vdd、Vcc)に向かってダイオードが入っています。測定箇所によっては、これらのダイオードに順方向に1.5Vとか9Vもの電圧が印加され、ブザーが鳴るだけなら誤検知ですみますが、最悪ICの破壊につながる危険性もあります。測定端子間の電圧はダイオードの順電圧以下(0.6V程度)が望ましい。オジサンの回路では、測定端子間はダイオードの順電圧分だけですが、ダイオードに100μA程度しか流していないので、0.6V以下です。
検出抵抗値は、1000/(100000+1000)=(Rx+75)/(10000+Rx+75)から Rx=25(Ω) 計算値では25Ω以下でブザーが鳴ります。実測値は24Ωで鳴らず、19Ωで鳴りました。ICはオープンコレクタ出力のコンパレータ。(手持ちの腐りかけ・・・テキトーなものでイイでしょう)検出電圧が0V近いので、電源は1.5Vの単4乾電池2本で、2電源としました。Vssレベルまで動作可能なコンパレータであれば単電源でも良いでしょうが、安定な動作を望むなら2電源にした方が・・・。0.047μFのコンデンサは、実際にブザーを鳴らしながら最適な音になるように変えてください。オジサンは手持ちの腐りかけのブザーを使ったので、0.047μFはすべてにおいて最適ではありませんから。あれば便利なために、電源スイッチの切り忘れ防止用でもあるLEDをつけました。これもPICライターと同様にチェッカー動作にはまったく寄与しませんから、オジサン得意の超高輝度LEDを使い電流を極力抑えるようにしましょう。

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 製作
 ケースはたぶんタカチの一番小さなプラスチックケース、これしかなかったので選んだ。なにしろ、オジサンの住む田舎には、パーツ屋サンが一軒しかなく(と思う)、選択の自由がない。それでも、単4電池のケースがすっぽり入り、薄型で手になじみカッコがイイと。左の写真を見ればわかるようにオジサン得意のイイカゲンナ作り。基板は同じタカチのアルミケースに付属していた両面テープで貼り付けるゴム足を使って、両面テープで貼り付けているだけ。ブザーは同じゴム足を貼り付けて、ケースのふたで押さえつけるだけ。工夫した所はどこにもない。LEDのケースは、オジサン得意の腐りかけを使い、中のLEDを超高輝度LEDに交換しました。

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 最後に
 “はじめに”があるので“最後に”にしてみました?(ナンダァ?)何も書くことがない。この程度のものは、態々(わざわざと読む?!)Web上に公開しなくても・・・・という内なる声が・・・・
ケースに穴を開けていないので、ブザーの音が小さい!? ドウモビンボウショウで、ケースに穴を開けるのを躊躇っています。(ドウダ!ヨメネェーダロウ?そういうオジサンも読めない?)
家族の冷ややかな目を気にして、夜中にハンダゴテを持つので、オジサンは小さい音でも充分?!
ビンボウショウでない人は、ケースにデッカイアナを開けて、音を大きくしなさい(と偉そうに、命令口調で・・・)

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