(C)two-way/日本教育技術方法大系第11巻/小学校/全学年/図画工作/水彩画 彩色
                        ページ作成者:TOSSアンバランス福島 野崎 史雄

このページは、日本教育技術方法大系第11巻p.169 池上勉氏の論文をWEB化したものである。
(彩色の画像は、野崎による)

誰にでもできる楽しい混色指導
−虹をつくろう−


混色指導には,いろいろあるが,子どもたちが楽しみながら、混色してできる色がわかる方法を紹介したい。
 特に、初めての混色指導には効果的である。
<図@>


<準備するもの>

○八ツ切画用紙(虹の図が印刷されている)
○絵の具道具一式

説明1 今日は、みんなに虹を作ってもらいます。

「エーッ!虹!」という声!
子どもたちは、どうやって作るのか興味・関心を示す。

発問1 虹は、いくつの色からできているかな?

「たくさんの色!」
「わかんないよ!」
「たしか、7つじゃないかな?」
「絶対、7つだよ!」
「赤色と黄色と・・・・・・あと・・・?」
虹は7つの色からできているということを子どもに教え、画用紙(虹が印刷されている→図@左)を配り、次の指示を与える。
(OHPを活用し、図@を投影しながら指示すると効果的である。)
※ パソコンとプロジェクターを使って投影することもできる。<※ 文責 野崎>

指示1 パレットに、赤、黄、青の順に絵の具を出しなさい。
     絵の具は、ぜんぶ小さな部屋に出しなさい。

指示2 筆は中筆を使います。

指示3 図の@〜Fの番号は、虹の色をぬる順番です。
     @番を見なさい。
     @番は、赤です。
     虹の一番上の色は赤ということになります。
     一番上の虹の部分に、赤色をぬりなさい。

赤をぬり終わったところで、次の指示を行う。

指示4 次にA番とB番を見なさい。
     A番は、黄色です。B番は、青色です。
     赤と同じように、黄色と青色をぬりなさい。


全員が黄色と青色をぬり終わったら、いよいよ、ここからが混色指導の始まりである。

説明2 C番を見なさい。
     C番は、赤と黄色の虹の間にあります。
     C番の色をつくるには、赤と黄色の絵の具を同じ量、混ぜるという意味です。
     さて、何色ができるでしょうか。

指示5 赤と黄色の絵の具を同じ量混ぜて、Cの部分にぬりなさい。

色を混ぜると、橙色ができる。
子どもたちからは、「だいだい色だ!!」「やっぱりな!!」という声が聞かれる。
C番に橙色をぬり終わったら、次の指示を与える。

指示6 D番とE番についても、同じようにやりなさい。

D番とE番をぬり終わると、あとは、F番だけが残ることになる。
E番で、黄色と青色を混ぜると緑色ができる。F番は、その緑色と黄色を同じ量、混ぜるという意味である。

指示7 あとはF番だけになりましたね。
     E番で作った色と黄色を同じ量混ぜて、Fの部分にぬりなさい。

@〜F番まで色をぬり終わったら、全員で虹の色の確認をし、教室に展示すれば、教室全体が虹の世界に早がわり!!
子どもたちにとっても楽しく混色が学習でき、3色で7原色の虹を作った喜びは大きなものになる。


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